素数たちの孤独 / パオロ・ジョルダーノ / 早川書房 / 9784152090539
を読んだ。以下とりとめのない感想。
タイトルにひかれて買った読者も多いのだろうと思う。私もそのうちの一人。本屋さんで平積みにされてるのをみかけタイトルに頷いて中身をみることもなくレジに向かってしまった。この本はそんな騒動買いをした読者をがっかりさせないどころじゃない。時間的ロス皆無で素晴らしい本に出会えたのは久しぶり。
あとがきを読んでさらに驚いてしまった。いろいろな意味で。
読み終えた日
http://booklog.kinokuniya.co.jp/ohtake/archives/2009/07/post_47.html
の中でこんな一文をみかけた。
トークのなかで「科学とは何だと思いますか」と斉藤に問われて、福岡は「ことばだと思う」と答え、斉藤も同感だと述べた。
え?!ことばなの?とすごく不思議に思った。よく知らないけどウィトゲンシュタインとかそういう人々の分野が関連してるんだろか。ふと、「素数たちの孤独」を書いた作者にこの意味をものすごくわかりやすく噛み砕いて解説してほしいと思ってしまった。マッティアとアリーチェの二人がこの意味について神妙な顔で話しあってる場面を読んでみたいと強く思ってしまった。
「科学はことば」とは一体なんぞや?書評で取り上げられている本『エレファントム』を読めば即理解できることとは到底思えないし、いかんせん私にとって難解そうな雰囲気がぷんぷん漂っていて二の足を踏む。かといって、とっかかりとなりうる本は『エレファントム』以外に考えられない。
本屋さんでみかけたら一度中身をみてみよう。
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