2008/03/31

yael naim

MacBook Air TVCM song
輸入版じゃないやつ。

ISBN: 4943674079445

http://www.myspace.com/yaelnaim

--imported_from
http://www.midore.net/daybook/2008/03/1206918001.html

2008/03/15

Mozart

Book / すべては音楽から生まれる (PHP新書) / 茂木 健一郎 / 9784569696249

この本を読みはじめてまっさきに思い起こしたのは、
宗教は? 音楽!
てな会話が盛り込まれてる映画 EXILES。このエンディングを観て以来、宗教は?と聞かれたら「音楽」と私も答えようと決心してる.ものの、あいにくそのような機会はないし入国カードに宗教を記入しないとならない国に行くこともない。
...世の中には素晴らしい曲がたくさんあって心が動いてわくわくしたりクラクラしたりもするし、なにかの拍子に突然頭の中で特定の曲がリピートし始めて同じ箇所をリピートしてることって、わりと ある。多くの人がそうらしい。考えてみればとても不思議な現象で、そういう時人の頭の中にははっきりと音が再現されているにもかかわらず、周囲の人が聞こえるような周波数を発生させるなんてことありえない。(あったらすごいし感動的!)この時脳みその中は一体どうなっているんだろ。

「音楽のクオリア」について
この本に書かれてる音楽のクオリアなるものは「聞く側、受動する側」に完全依存しているものなんだろうか。音を発している人(特にヴォーカリスト)のクオリアは発したと同時に単なる周波数の組み合わせに変化して消えてしまうんだろうか?ライブのような同じ空間を共有して音を聞く場合とCD音源から音を聞く場合とで明らかに差異があるのだったら、音を発している側のクオリアがその違いのキーになってはいないんだろうか。
...周波数のように数値化できないようなものを証明するのはやっぱり無理なんだろか。脳科学に証明は必要なんだろか。

「モーツァルト効果」について
私はクラシックに明るいわけでもなく一般的に知られている曲くらいしか持ってないのでクラシックについてことさら考えてみたいとも書いてみたいと思ったこともない。クラシックはただの音楽のイチジャンルくらいにしか思ってなかったりする。片付けものをしながらバッハを聞くのは割と気持ちいいし眠る前にシューベルトやサティやリストを聞くのもたまにはいい。けれど、どれもこれもあまり熱心には聴いてない。例えば、雨戸を閉めきって大音量のワーグナーをかけながら、指揮者になりきって汗をかいて腕をふっている友人を笑いをこらえてみてたことがある。あれぐらいの熱をもったことはない。しかも

モーツァルトのよさを私は知らない。

あえて、書いてみた。
モーツァルトの曲は確かに軽やかだし流れるようなメロディだしよどみのないきれいな印象で、明らかにベートーヴェンのような重たさや陰鬱さや深刻さがない。
けれど、勇気振り絞って言ってしまえば情感が無視されているように私は感じてしまう。そこには、うれしすぎて絶叫しては「いけない」ような自由を制限されてるかのような、がんじがらめの雰囲気があるような気がする。ぐっと高まるべき転調をあっさり裏切られるような突拍子のなささは人の世の常の「軽薄さ」を連想させる。軽薄は日常的でリアルで非常に身近なもので往々にして笑いを連想させる。まるで、モーパッサンの小説のようだ。そういえば、モーパッサンの小説にも規律正しい作法や世間体、そういったものにがんじがらめにされてる人が多く登場する。

この軽薄さに対照的なのがショパンで、対極に位置しているのがベートーヴェンなような気がする。
ショパンは人の情感を湧きたたせるしその重心がぶれない。人の冷静な気持ちを感情的にさせてすっかり忘れていた情動を思いおこさせる。感情の抑制に惑わされることなく、押さえることのできない気持ちが伝わってきてすっかり感情移入してしまう。
こんなショパンの魔力に比べれば、モーツァルトはまるで子供たちの無邪気なたわむれにすぎないように映る。だから自分の中ではモーツァルトの順位は流行の歌謡曲とほぼ差がない。ショパンに近づく気配はなく、ましてやバッハからはかなり遠い。バッハから受ける規律性はモーツァルトの規律とは異なりとてもとても美しい。モーツァルト効果と呼ばれているものはクラシック効果と呼ばれるべきなんじゃないだろうか。

将来、この感じ方がいつ変化するかは自分でもわからないものの、今、現在はこんな風に思ってる。

昔、小林秀雄が嫌いだった。最近読み返してみてなんであんなに嫌っていたのかよくわからなかった。ただし、この本の中で引用されていた小林秀雄のモーツァルトに関する文章については、共感できないものと再認識した。

+++ Links +++

手動連想検索
茂木健一郎 クオリア日記

wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/クオリア
http://ja.wikipedia.org/wiki/モーツァルト
http://ja.wikipedia.org/wiki/モーツァルト効果
http://ja.wikipedia.org/wiki/シュヴァルツヴァルト
http://ja.wikipedia.org/wiki/東京物語
http://ja.wikipedia.org/wiki/リヒャルト・ワーグナー
http://ja.wikipedia.org/wiki/トリスタンとイゾルデ_%28楽劇%29
http://ja.wikipedia.org/wiki/無伴奏チェロ組曲
http://ja.wikipedia.org/wiki/FMRI

ギリシャ語
http://toxa.cocolog-nifty.com/phonetika/2004/09/post_f1a5.html

fMRIで解き明かす、脳と心の関係
http://wiredvision.jp/archives/200411/2004112902.html

バッハ コーヒーカンタータ
http://www.amazon.co.jp/バッハ-コーヒー・カンタータ-カークビー-エマ/dp/B00005FLKW

映画EXILES
http://ja.wikipedia.org/wiki/愛より強い旅

--imported_from
http://www.midore.net/daybook/2008/03/1205506801.html

2008/03/12

TextMate.app on Leopard 10.5.2

TextMate.app Version 1.5.7 (1436) で編集した RubyScript をコマンド+Rで実行すると、
下記のようなエラーが /var/log/system.log に残る。これはいったいなんだろ?ログをみるまで全く気づかなかった.

... ATS AutoActivation: MDQueryCreate failed!  
(params: queryString = {com_apple_ats_name_postscript == "LuxiMono" && kMDItemContentTypeTree != com.adobe.postscript-lwfn-font}, 
valueListAttrs = {<CFArray 0x14921390 [0xa00be1a0]>{type = immutable, count = 1, 
....


TextMate.app メニューの File Edit Template を開いて Show ALlをクリック。Ruby を表示して緑色の c マークがある 「Run」をクリック。

export RUBYLIB="$TM_BUNDLE_SUPPORT/RubyMate${RUBYLIB:+:$RUBYLIB}"
export TM_RUBY=$(type -p "${TM_RUBY:-ruby}")

"${TM_RUBY}" -- "$TM_BUNDLE_SUPPORT/RubyMate/run_script.rb"


と記述されていたので
TextMate.app/Contents/SharedSupport/Bundles/Ruby.tmbundle/Support/RubyMate/run_script.rb
の中身をみてみたが関係あるように思えない。
ふたたび Edit Templateの画面をみなおす。右側下に「output」がありプルダウンで表示方法を指定できる。デフォルトでは「show as HTML」となっている!この HTML が使用している css を探す。(error が出力した font を指定しているのは css のはずなので)

TextMate をインストールした場所に移動

% cd TextMate.app/Contents/SharedSupport/Support/themes/default/
% ls
images		print.css	style.css


とありました。早速 style.css の中をみてみる。シスログが出力したものと関係ありそうなものを探す。
code, pre が使っている font-family にログが報告したフォント名があったんで、

/*
default
font-family: "LuxiMono", "Bitstream Vera Sans Mono", "Monaco", "Courier New", monospace;
*/

code, pre {
	font-size: 95%;
	font-family: "Monaco", "Courier New", monospace;
	word-wrap: break-word;
	white-space: pre;
	white-space: pre-wrap;
	white-space: -moz-pre-wrap;
	white-space: -o-pre-wrap;
}


のように変更したところシスログのエラーはでなくなった。コマンド+R もちゃんと動いてよかった。

+++ 追記 +++
2008-03-13 の時点で最新の Ruby のバージョンは Ruby 1.8.6-p114 Macintosh に標準でインストールされている Ruby のバージョンは Ruby1.8.6-p111

--imported_from
http://www.midore.net/daybook/2008/03/1205251205.html

2008/03/02

zero

数字ゼロに関する本。

ISBN: 9784152085245

非理系人にとっても読みやすかった。数字のゼロが持っている威力について歴史的な逸話を紹介しながらわかりやすく解説してくれる良書。
ギリシャ人はゼロが便利なことを知りつつ拒絶したらしい。とか、デカルトはゼロを認めなかった...インドの人は 0 を表す記号を 9 世紀には用いていた...ピュタゴラスはあの定理の人じゃなくて「音階を発明した人」として記憶されていた...くじ引きソフトのバグの原因はゼロに関係していた...などなど。

物体としての果物のリンゴが全部で3個並んでいたら、リンゴが1個、2個3個と「1」からカズをかぞえる。
リンゴが、1個、2個、3個。よって「全部でリンゴが3個」

もし仮にこの習慣をかなぐり捨てて数字のゼロからリンゴの数を数え始めたとしたら、
リンゴが、ゼロ個、1個、2個。よって「全部でリンゴが2個」
...果物屋さんは勘弁してくれって言うだろう。

普段何も意識しないものの「習慣としての もの のかぞえ方」は、実はとてつもなく長い年月とたくさんの人々の知恵から成立したものなんだなと。
#地球温暖化で人類が死滅しなければ
ものすごく遠い遠い未来で人は習慣としての10進数をやめているかもしれないしもっと全く異なるかずの数え方が普及してるかもしれない?!そんな風に想像すると面白いな。

+++ 余談 +++

プログラミングを体験したことのない人におすすめのプチプログラム体験。10 分以内で完了。
Mac を使っている人だったら、OS X のターミナル(アプリケーション/ユーティリティ)を起動して下記のように打ち込んで

ruby -e 'x = ["a", "b", "c", "d", "e", "f", "g", "r"]; puts x[1]'


リターンするとアルファベットの b が表示されるはず...
x[0] にすると、"a" を表示
x[1] にすると、"b" を表示
x[2] にすると、"c" を表示

こなれてきた頃に、あれ? x の1番 つまり x[1] と指定したんだから "a" を表示するんじゃないのか?と感じたら大成功!

wikipedia ピュタゴラス
http://ja.wikipedia.org/wiki/ピュタゴラス

--imported_from
http://www.midore.net/daybook/2008/03/1204383601.html