2008/03/02

zero

数字ゼロに関する本。

ISBN: 9784152085245

非理系人にとっても読みやすかった。数字のゼロが持っている威力について歴史的な逸話を紹介しながらわかりやすく解説してくれる良書。
ギリシャ人はゼロが便利なことを知りつつ拒絶したらしい。とか、デカルトはゼロを認めなかった...インドの人は 0 を表す記号を 9 世紀には用いていた...ピュタゴラスはあの定理の人じゃなくて「音階を発明した人」として記憶されていた...くじ引きソフトのバグの原因はゼロに関係していた...などなど。

物体としての果物のリンゴが全部で3個並んでいたら、リンゴが1個、2個3個と「1」からカズをかぞえる。
リンゴが、1個、2個、3個。よって「全部でリンゴが3個」

もし仮にこの習慣をかなぐり捨てて数字のゼロからリンゴの数を数え始めたとしたら、
リンゴが、ゼロ個、1個、2個。よって「全部でリンゴが2個」
...果物屋さんは勘弁してくれって言うだろう。

普段何も意識しないものの「習慣としての もの のかぞえ方」は、実はとてつもなく長い年月とたくさんの人々の知恵から成立したものなんだなと。
#地球温暖化で人類が死滅しなければ
ものすごく遠い遠い未来で人は習慣としての10進数をやめているかもしれないしもっと全く異なるかずの数え方が普及してるかもしれない?!そんな風に想像すると面白いな。

+++ 余談 +++

プログラミングを体験したことのない人におすすめのプチプログラム体験。10 分以内で完了。
Mac を使っている人だったら、OS X のターミナル(アプリケーション/ユーティリティ)を起動して下記のように打ち込んで

ruby -e 'x = ["a", "b", "c", "d", "e", "f", "g", "r"]; puts x[1]'


リターンするとアルファベットの b が表示されるはず...
x[0] にすると、"a" を表示
x[1] にすると、"b" を表示
x[2] にすると、"c" を表示

こなれてきた頃に、あれ? x の1番 つまり x[1] と指定したんだから "a" を表示するんじゃないのか?と感じたら大成功!

wikipedia ピュタゴラス
http://ja.wikipedia.org/wiki/ピュタゴラス

--imported_from
http://www.midore.net/daybook/2008/03/1204383601.html

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