2009/08/01

やがて哀しき外国語

やがて哀しき外国語 / 村上春樹 / 9784062634373
を読んで。印象的だった箇所いくつか。

p.180

うちの奥さんはトニ・モリスンとウーピー・ゴールドバークがときどき見分けられなくなると言う。困ったものである。


ここ、笑)奥さんにすごい親しみを感じてしまった。もし私だったらあのウーピーがあの本を書いたのか、すごいなって錯覚できちゃっう自信あったりする...。

p.126

「ソー・ホワット」っていう歌を知ってるだろう。あれに歌詞をつけて歌ったんだ。「マイルスがステージから出て行った。ソー・ホワット(だから何だ)?」ってさ」


ロックで「so what」 って歌あったけ。そうそう Pink が歌ってたやつ。 YouTube で初めてみた時、妙におかしくて笑えて仕方なかったのを思いだした。so what って日本語にすると 「で?」に相当するのかな。「それで君は何がいいたいのだ?」といったニュアンスがこめられた「で?」。発音的には「デッ」に近い感じのやつ。ポイントはそのあとじっと相手の目をみつめるところなんだと思う。はっきりいってちょっと攻撃的な印象を与える言葉なんだろうけど、非論理的な話に対して有効に使っている人みると小気味いいことがあったりする。

p.156

でも、居直るわけではないのだけれど、いったい誰の人生が間違っていないのだろう?お前の人生は間違っているとかいないとか、誰に確信を持って断言することができるのだろう?


こういう文に出会うと根拠なく元気もらえる。心の energy はどこからもらえるかわかったもんじゃないってところが面白いしそのぶん脆弱なのよねと思った。

+++ 最近読んだ村上春樹の本 +++

海辺のカフカ,アフターダーク,神の子供たちはみな踊る,TVピープル,東京奇譚集,村上春樹、河合隼雄に会いにいく,スプートニクの恋人,アンダーグランド,約束された場所で,村上春樹『1Q84』をどう読むか

1Q84 をきっかけにしてついつい7月は村上春樹強化月間になってしまった。今も反省してない。

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