2009/03/23

日本人だけが知らないアメリカ「世界支配」の終わり

Book / 日本人だけが知らないアメリカ「世界支配」の終わり / カレル・ヴァン・ウォルフレン / 徳間書店 / 978-41986-23623

p.265

...私は日本がこの歴史を消化しきれていないことが問題なのだと考える。つまり日本は過去の自らの歴史を受け入れていない、歴史と折り合いをつけることができずにいる、ということなのである。実際、日本はその点でかなり重症である。そして戦後、日本社会はその政治システムを真に再編することなく、つまり未消化の歴史が一部の人々の脳裏に残されたままの状態で、うまく運営されてきたのだ。

重症だそうだ。
たまたま買った雑誌文藝春秋 2009年 04月号 [雑誌] に「教科書が教えない昭和史ーあの戦争は侵略だったのか」という特集がくまれていた。なかなか人をおびきよせたい意思みなぎるタイトルがつけられている。
ところが激しく意見の異なる者同士がおりなす対談内容は結果的には「ええ、だから、わたしたち戦後を消化しきれていません」とみんなで宣言しているかのようにも読めてしまうのは、ある意味すごいなぁと思った。
この号には、他のページで茂木健一郎さん、天野祐吉さん、柄本明さん、勝間和代さん、村上春樹さん、などが紹介されていたりインタビューされていたりしています。
この方々に今回の「教科書が教えない昭和史ーあの戦争は侵略だったのか」対談をお願いしていたらどういったことになったんだろう。
少なくとも「ええ、だから、わたしたち結局消化しきれていません」といったオチにはならなかったんじゃないのかな?と思ったりした。
# 2009-05-16 category 変更

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