2009/03/26

反=日本語論

反=日本語論 (ちくま文庫) / 蓮實 重彦 / ちくま文庫 / 4-480-02043-8

この本はインターネットが世の中に普及するよりもずっと前に購入した。たしか三省堂。違うかもしれない。この本は本の持ち主からその存在をすっかり忘れさられていて「文庫本の箱」の中でお局と化していて、そのうちにブックオフ行き用段ボールかなんかによく確認されないまま移動されちゃうかもしれないような運命にあった。かわいそうに。
この本が再び箱からとりだされたのは、ひとえに

『日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で - 水村 美苗』(ISBN: 978-44808-14968)

のおかげです。
これを読み終えて何かわけのわからないストレス感をぬぐいきれないでいる人はいるだろうか。?私には何かが納得できなかった。まるで肩すかしだった。では、なにが?と聞かれるとうまく言葉にできそうにない。
こんな時は、類似した本を読んでみるのも手だと無意識のうちにそんな風に思ったのか、思わなかったか、はたまた気まぐれだったのか自分でもわからないけども文庫本箱に一冊の本をみつけた。耳が折れてるページを中心に読みかえしてみた。さっぱり記憶はよみがえらない。小説なんかの場合は、この作業をするうちにすっかり全体のストーリーを思い出すこともあるけど、学者専用の言葉使いが大好きな人が書いた本は一度読んだくらいじゃ定着しない。まるきり。
「反=日本語論 」はもう一度最初から読みなおすべきだろうか?私が求めている手がかりはありそうか?皆目わからないのでしばらく机の上に常駐してもらうことにした。常駐と積読とは断じて違うのです。
それにしても、蓮實氏が書いた文章を読むといつも学校時代のこわい先生を思い出すのはなぜなんだろ。再読完了は挫折するかもしれない。そしたらまた古い文庫本箱におかえりいただくかもしれない。申し訳ないことです。
# 2009-05-16 category 変更

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